心筋梗塞などの多い曜日・時間帯 大塚邦明教授

以前のエントリーで「性別や年代を問わず月曜日は脳卒中の発症率が高い」という、鳥取大学の倉舗桂子教授の研究チームによる調査結果を紹介したことがあります。


これに関連して、東京女子医科大学の大塚邦明教授によると、脳卒中以外にも曜日や一日の時間帯によって発症率が高くなる疾患があるそうです。

以下に紹介してみます。

まず、急性心筋梗塞については次のようなことがわかっています。


季節では冬に多い。
一ヶ月のうちでは第一週に多い。
一週間では月曜日と木曜日に多い。
一日のうちでは起床後二時間前後の午前中に多い。


そのほかの疾患と時間の関連を挙げてみます。


脳梗塞は午前中に多く、脳出血は午後8時ごろが多い。
ぜんそくは朝の4時ごろに多くなる(ヒスタミンが増えるため)。
胃潰瘍は真夜中に大きくなる(胃液の分泌が増えるため)。
がん細胞も夜中に増殖する(成長ホルモンが分泌されるため)。


こうした時間帯は危険なわけですが、上手く利用すれば治療を効果的に行う手がかりにもなるとも言えます。

つまり、症状が起きやすい時刻に薬の投与などを行えば、その効果を最も合理的に発揮させることができるわけです。


このような考え方は「時間治療」と呼ばれ、高血圧、狭心症、不整脈あるいはがん治療にも実践されています。


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背中の痛み 肝臓の不調では

腹痛は比較的頻繁に起きますが、背中の痛み(背部痛)はあまり発症しません。


しかし背中の痛みは、重要な器官の不調が原因になっていることもあります。
見過ごしたり、そのまま放っておくなど軽く考えると、取り返しのつかないことにもなりかねません。


背中の痛みが関係している器官としては

心臓 胃 肝臓 すい臓 腎臓

といったものがあります。
いわゆる腰痛では骨(軟骨や神経も含む)や筋肉が関連していることが多いようです。


背中の痛みで最も発症率が高いのは肝臓の不調によるものではないでしょうか。
肝炎などの肝臓疾患にかかると、背中の右側に痛みが出るようになります。
以下に紹介してみます。


肝炎
背中の右側から肋骨の右側下部分に痛みが出ます。
肝炎が治っても痛みは残ることがあります。

肝炎はウイルス感染、長期のアルコール過剰摂取などが原因で発症します。


肝硬変・肝臓がん
肝炎と同じように背中の右側に痛みがでます。
倦怠感、腹痛、食欲不振などを伴うこともあります。

肝炎から症状が進んだ状態で、肝臓が線維化して硬くなり、肝臓の機能が失われています。
ウイルスによる肝炎の慢性化や、アルコール過剰摂取が原因になります。

一日5合以上の日本酒を毎日、5年間飲み続けると8割の人が肝硬変になるといわれています。


肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど自覚症状の少ない臓器です。

痛みなどを感じた時点では疾患がかなり進行していることが考えられます。
飲酒習慣があるなら休肝日を設けるなど、日頃から肝臓をいたわってあげることが大事と言えるでしょう。


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寿命(長寿)遺伝子について 白澤卓二教授の研究など

順天堂大学大学院医学研究科の白澤教授は寿命遺伝子の研究で知られ、メディアにも出演して遺伝子に関する興味深い研究結果などを解説しています。


白澤教授によると、ある特定の食物摂取や運動などで長寿遺伝子を活性化させることができるそうです。
具体的には・・・。


その1
代表的な抗酸化物質であるポリフェノール類を摂取すること。
赤ワインなどに含まれるレスベラトール、タマネギの外側に含まれるケルセチンといったポリフェノールは長寿遺伝子を活性化させることがわかっています。


その2
両脚を投げ出した状態で膝の間にボールやタオル、あるいはクッションを挟む。
そのボールなどを(カニ挟みのように)膝で強く締め付ける(この動作で骨盤の筋肉にある長寿遺伝子が活性化します)。

挟んだ状態で腕を胸の前でクロスし、お尻で10歩前進したら、後ろへ10歩。
(朝晩5往復で効果抜群だそうです)


その3
摂取カロリーを制限する。
摂取するカロリーを控えることで、寿命を延ばす効果があるという実験結果があります。
カロリー制限をすると、ミジンコは1.7倍、ラットは1.4倍寿命が延びました。

米国ウィスコンシン大学の実験では、カロリー制限をしたアカゲザルは肌や毛の色つやが良くなったそうです。


逆に酸化ストレスを増やす行動としては、

過度のストレス、喫煙、多量の飲酒、紫外線、化学物質、

などがあります。
健康で長生きするためにはこれらの行動はできる限り避けるべきです。


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健康習慣チェック項目

健康習慣をチェックする項目はこれまでに新聞やテレビなどでいくつもとりあげられてきました。
ここでもひとつ紹介してみます。


1 朝食をきちんと食べる
2 1日平均7~8時間睡眠をとる
3 栄養摂取のバランスを考えて食事をしている
4 たばこは吸わない
5 運動や定期的なスポーツをしている
6 毎日飲酒をするならビール大瓶1本、日本酒なら1合以下でやめている
7 労働時間は1日9時間以内
8 自覚するストレスはそれほど多くない


この8項目をチェックして、あてはまる項目数が多いほど理想的です。


4個以下 ライフスタイルが不良
5~6個  ライフスタイルは普通
7~8個  ライフスタイルは良好


「不良」の人は、健康度が実年齢よりも早く落ちていきます。
また、「良好」になるほど免疫力も強くなることがわかっており、がん細胞を抑制するナチュラルキラー細胞の活性も高くなるそうです。


労働時間やストレスについては自分の意志だけでは変えられない部分もありますが、飲酒量やタバコについては努力次第でいくらでも改善できます。

特にタバコは本人だけでなく周りの人の健康までも損ねてしまうので、喫煙習慣があるならぜひ禁煙したいところです。


飲酒についても毎日飲むのではなく、週に二日は休肝日が欲しいところです。
「身体がどうも疲れやすい」という場合は、お酒を休みなく飲んでいないかチェックしてみてください。
私の場合、お酒を連続で飲むと身体が疲れてしまい、休みの日などにも何もやる気が起きなくなってしまいます・・・。


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家庭の危険度 交通事故よりも多い死者数(02年)

一般的に家の中は安全だと考えられますが、意外と危険性は潜んでいます。

特に高齢者は注意する必要がありそうです。


厚生労働省の02年の人口動態統計によると、1年間で1万1109人が家庭内の事故で命を落としています。
これは同年の交通事故による死者8326人よりも多くなっています。


年齢別では65歳以上の高齢者が圧倒的に多く、全体の75%を占めています。
次に多いのは45~64歳で全体の15%を占めています。
4歳以下の乳幼児は2%強です。


家庭内の事故による死因は、

何かをノドに詰まらせての窒息死が32%
お風呂などでの溺死が29%
屋根・階段などからの転落・転倒が20%

が上位3つになっています。
個人的には、お風呂での溺死が意外と多いことに驚きました。


中~高年者は活動内容は若い頃とほとんど変わりませんが、筋肉や器官といった身体機能は衰え始めています。
いわゆる「気持ちは若いが、体がついていかない」という状態になるわけです。


過度に気にする必要はないとはいえ、高齢者や幼児が行ういくつかの日常動作には注意が必要と言えるのではないでしょうか。
上に挙げた死因のトップ3は、いずれも気をつけていれば防げる事故ですし。


ただ高齢者の場合、「まだそれほど年はとってない!」と自分の力を過信することもあるようです。


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人間の体と体温との関連 楽天の体温計も紹介しています

人間の体温は平均で36.5度くらいです。
それが35度くらいになると、気持ちが沈んでくる、方向感覚が鈍る、忘れっぽくなる、などの現象が現れてきます。


30度以下になると体が無感覚になり、27度まで下がると凍死の危険性が非常に高まります。
20度まで下がると心臓が停止してしまいます。


逆に体温が1度上がると、代謝が10%以上増加し、発汗や疲労感を伴うようになります。
人間のたんぱく質は42度以上になると固まってしまうため、体温が42度を超えると生命を維持できません。


つまり生死を分ける境目は42度なので、それ以上を表示してもあまり意味が無いのです。
最高温度の表示が42度までの体温計が圧倒的に多いのは、このためです。


JIS規格では

「体温計の測定範囲は35.5~42度を含まなくてはならない」

と定められています。


暑すぎても寒すぎても体に良くないわけですが、日常生活ではどちらかというと「体が冷えることで起きる不調」の方が多いように感じられます。


「体を温める健康法」は非常に多くありますが、「体を冷やすことで健康維持」というのは聞いたことがありません。
(もちろん、打撲時の患部冷却や熱中症など特殊な状況は除きます)


体を冷やす=血流が悪くなるとも言えるので、栄養補給や疲労物質の排出などがスムーズに行われないことを意味します。
基本としては「体は冷やさない」ことを念頭においておくのが正しいのではないでしょうか。


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医薬分業の実施率や地域別格差など

医薬分業とは、医療機関は薬を出さず、外部の調剤薬局が薬を出す分業体制を言います。


昔は病院で受診し、病院で薬ももらっていました。
しかし経済効率と服薬指導の徹底を図るため、薬の供給は外部の調剤薬局が行うよう移管が進められています。


厚生労働省の調査では、医薬分業の実施率は03年時点で51.6%です。


しかし医薬分業は地域によって格差があり、同年時点で最高は秋田県の71.7%で、以下佐賀の69.7%、神奈川の68.6%と続きます。
最低は福井県で17.0%、次に低いのは和歌山で26.0%、次が石川で27.8%でした。


これは03年のデータですので現在は格差は縮小していると予想されます。


日本では医薬分業制が普及し始めてまだ間もないですが、欧米では古くから行われていたそうです。
ウィキペディアによると、医薬分業が始まったのは国王の毒殺を防ぐためなのだとか。
病気を診察したり、死亡診断書を書く医師と、薬の管理を担当する人間をきっちり区別しておくのが目的だったのです。


日本で医薬分業が広まるきっかけとなったのは厚生省が薬価改定を行い、病院が薬で利益を出す体制から院外処方箋を出すことで利益を出すように変えたからなのだとか。


この結果、病院の近くに薬局があることが多くなりました。
しかし薬局が多くなりすぎて、薬局も差別化を考えなくては生き残れなくなっています。

薬局の中には栄養士を配置したりしてサービスの向上を図るところも出てきているようです。


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うじ虫も医療機器! アメリカFDAが承認

アメリカFDA(食品医薬品局)は04年、うじ虫を医療機器として承認しました。


うじ虫は創傷部の壊死した組織とバクテリアしか食べないため、患者は短期間で苦痛から開放されるのです。
映画の「グラディエーター」でも傷のうじ虫をそのままにしておく、というシーンがありましたね。


うじ虫を使った治療法は「マゴットセラピー」あるいは「無菌うじ虫療法(Maggot Debridement Therapy略してMDT)」呼ばれ、ヨーロッパでは1930年代から行われていました。
マゴットセラピーに関する論文も当時すでに多数発表されています。


マゴットセラピーではうじ虫数十匹を壊死した患部などに付着させます。
死滅した組織をうじ虫が食べ、一週間ほどたつとさなぎになるのでその前に新しいうじ虫と取り換えます。

傷の様子を見ながら繰り返していると、患部が縮小していき、新しく作られた健康な組織が大きくなってきます。


うじ虫は組織を食べる際、殺菌作用がある分泌液を出すのだそうです。
つまり傷口を洗浄しながら食べるわけですね。
そのため、うじ虫に組織を食べてもらうことは感染症を防ぐ効果も期待できるわけです。


日本では04年の三月に岡山大学心臓血管外科の三井秀也助手が初めてマゴットセラピーを行いました。
治療を施した患者の経過はいずれも順調で、治療に対する患者の評価も非常に高いそうです。


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家族との関係と友人とのつながり、どちらが長生き?

南オーストリアで1992年から10年間行われた調査の結果、老人は子供や親戚などと親密な関係を保つよりも、友人とのつながりを保つ方が長生きできることがわかりました。


友人間ネットワークの強さが上位三分の一にいる老人は、下位三分の一の人に比べ10年間の死亡リスクが22%低いとの結果だったそうです。


あくまで私の想像の話なのですが・・・。


子供が独立してしまうと親とは離れて暮らすことが多くなるため、家族が接触する機会は減ってしまいます。
反面、友人であればいつでも接触できることが多いでしょうし、趣味や嗜好もおそらく似ていると考えられます。
同じ趣味を楽しんだり、会話などで盛り上がって様々な刺激を受けることにも不自由しないでしょう。
趣味などで外出する場合も、友人であれば「行こうか?(あるいは行ける?)」「うん、行こう」といった感じで話が速いでしょうし。


子供や親戚が相手ではそうはいかない、というイメージがあります。
(趣味や嗜好が同じであれば別でしょうけど)


また会話にしても、友人だからこそ話せるということがきっとあると思います。
家族には話せない、親子や親戚だからこそ気を使う、という場面や話題があるのではないでしょうか?


日本とオーストリアの家族事情について詳しくはわかりませんが・・・。


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ファイバースコープ内視鏡の弱点とカプセル型内視鏡

現在主流のファイバースコープ内視鏡には弱点があり、口、肛門いずれから入れるタイプでも小腸内部を検診することができません。


ときには腸壁を傷つけたり、再使用の際に感染症をうつす危険性があるからです。
ファイバースコープタイプの内視鏡の弱点を補うべく、現在「カプセル型内視鏡」が開発されています。
(07年現在)


これは文字通り内視鏡を飲み込むもので、胃→小腸→大腸→直腸と、8時間ほどかけて消化器官を通過します。
その間映像を送信し続け、最後には排泄されるわけです。


このカプセルタイプの内視鏡はオリンパスメディカルシステムズが開発しているもので、長さ2.6cm、幅1.1cmという大きさです。
CCDカメラと、腸内を照らすための発光ダイオードを装備しており、画像を発信する機能を持っています。
発信された画像を外部のモニターで見ることができます。


無線による操作など、カプセル自体を動かすことはできませんが、内臓されているカメラを回転させることはできるようです。


今後は疾患部分に薬を放出したり、患部を採取して収納し、体外に運び出す機能などを開発する予定なのだとか。


カプセルタイプの内視鏡は、ヨーロッパではすでに05年10月に発売されているそうです。
日本では08年に承認・発売される見通しです。


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長寿になる人の特徴とは

大半の人は40~50歳あたりから、心身のいずれか特定部位に疾患などを抱えて老化していきます。
言うなれば、身体のどこかに「弱点」ができるわけですね。


これに対して百歳を超えてもなお活動的な人は、身体全体がバランスよく老化するのが特徴といわれています。


つまり、体に弱点が少ないのです。弱点をすばやく発見し対処することはアンチエイジングの観点から非常に有効です。
人間ドックなどの定期検査を積極的に利用しましょう。


私が個人的に「長寿で元気な人」の特徴だと思うのは「ちょっときつめの労働・運動を習慣にして、足腰を鍛えている」ことです。


「ちょっときつめの労働」ですぐ思いつくのは農業です。
私の祖母も他界直前まで非常に元気で、ずっと自分の畑で作業をしていました。
草取りや何やらでしょっちゅう畑に出でおり、朝から晩まで歩き回って非常に活動的な祖母でした。


私も祖母の作業を手伝っていました。
祖母の作業は地味で進捗が一見非常に遅く感じるのですが、コツコツと続けるので一日終わってみるとその日の成果が山を成している、なんてことがしょっちゅうありました。


祖母は手先も非常によく使い、目も達者でした。
そう言われれば祖母は老眼鏡を使ってませんでしたね。


祖母のことを思い出すと、昔の人の元気さ・勤勉さを見習おう、と思わずにはいられません。

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医師不足と病院の機能の関連など

日本病院会会員である全国の2552病院を対象にして、各病院の機能・役割をどの程度果たしているかアンケートがとられました。

回答した703病院のうち、「十分ではない」「果たしてない」との回答が541病院(77%)に上り、「十分果たしている」としたのは162病院(23%)でした。

「十分でない」「果たしていない」とした病院のうち、医師不足を理由にしたのは350病院でした。特に麻酔科、小児科医の不足が深刻のようです。(05年 8月)


医師が不足するようになった原因のひとつに、大学医局制度が崩れてきたことが挙げられています。


これまで医師は大学を卒業すると大学の医局に入り、医局の支持で病院への赴任などを決められていました。
僻地などの敬遠されがちな赴任地に医師を送ることができたのは、「次の赴任地は希望に添えるようにする」という「アメ」があったからです。


しかし00年頃から病床数の制限などにより、ある程度実力のある医師に対して医局がふさわしいポストを用意できなくなる事態が目立ち始めました。
「アメ」を用意できなくなった医局の求心力が低下してきたわけです。
結果として僻地へ赴任する医師は減り、いわゆる「条件の良い」赴任場所を医師自らが探すことになります。
自然に医師が偏在するようになってきます。


医師が不足している病院では医師が激務にさらされ、みずから開業医として働くようになる医師も増えています。


医師不足に関する書籍の一覧です。
感想・コメントが寄せられている書籍もあります。


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