においとアルツハイマーの関連 嗅覚低下は認知症の前兆?
においとアルツハイマーの関連については、以前「認知症とにおい・音読・計算」というエントリーで紹介しました。
若いころなじみのあったにおいをかぐと、過去の記憶が呼び起こされて脳を刺激し、アルツハイマー患者の言葉や表情が豊かになるそうです。
これに関連して、「嗅覚の低下はアルツハイマー病の前兆かもしれない」という研究結果が米シカゴの大学医療センターにより発表されています。
この調査では97年から5年間、54~90歳の589人を対象に、レモンやチョコレート、黒コショウ、バナナ、石鹸など、日ごろよくかいでいる12種類のにおいの認知テストが行われました。
その結果、嗅覚機能が弱くなるほど認知力も低下する危険性が高いことが分かったのです。
嗅覚のテストで平均以下の成績だった人は、平均以上の人よりも認知力が悪化する割合がおよそ50%も高くなりました。
研究チームは、この結果から「嗅覚の機能低下はアルツハイマー病の初期症状の可能性がある」と結論づけています。
五感を使用する割合は視覚と聴覚で9割以上を占めているそうです。
ということは、現代社会で嗅覚を活躍させる場の「伸びしろ」が非常に大きいと言えます。
最近は脳トレーニングに「音読」や「計算」が話題になっていますが、認知症予防に「嗅覚トレーニング」なんて手法も開発されるかもしれませんね。
ちなみに、村上龍さんの「13歳のハローワーク 公式サイト」によると、調香師は「6000種類あるといわれる香りを嗅ぎ分けることができなければつとまらない」のだそうです。
こうした職業についている人の脳の働きや認知症の発症割合などを知りたいものです。
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