胃がんで内視鏡治療の適用条件や手術について
胃がんの内視鏡治療技術の進歩は著しく、早期に発見された胃がんであれば内視鏡治療によってほぼ100%の治癒率を確保できる場合もあります。
ただし、内視鏡治療を施す際には条件があります。
それは
「胃粘膜までの分化型がんで直径は2cmまで」
であり、簡単に言うと「癌がまとまっており、リンパ節などに転移しておらず、なおかつ直径2cm以下」ということになります。
「分化型」とは、がん細胞の並び方が胃本来の細胞の並び方と似ているものを言い、胃がんの中では比較的対処しやすいタイプです。
これと対照的なのが「未分化型」のがんで、こちらは胃の細胞などとは無関係に体内のあちこちで進行します。
腹膜やリンパ節に転移することもあるのでより悪性が高いと言えます。
未分化型の胃がんでは原則として内視鏡治療は行いません。
内視鏡手術には二種類あり、ひとつはEMRと呼ばれる手術です。
EMRは患部にリング状のワイヤーをかけて切除する方法で、電流により患部を焼き切ります。
もうひとつはESDと呼ばれ、電気メスで粘膜を切開して粘膜の下層から患部を剥ぎ取る(剥離させる)手術です。
ESDはEMRよりも技術的には難しくなりますが、より大きな患部を切除することができますし、がん細胞の「取り残し」も少なくなります。
このような特徴から全国の病院ではESDが行われることが増えています。
先述の「大きさは2cmまで」という適用条件を拡大しようという動きも広まっているようです。
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胃がんと食塩・野菜摂取量の関連
日本人に胃がんが多いことはよく知られています。
その理由のひとつに、日本の食事では塩分摂取量が多いことが挙げられています。
塩分を摂りすぎると胃がんの原因となるのです。
過度の塩分は胃の粘膜層を破壊してしまいます。
すると胃の細胞が傷つきやすくなりがんを発症するリスクが高まるのです。
これを裏付ける調査が、厚生労働省のがん研究助成金で進められる「多目的コホート研究」によって行われています。
04年の同研究では、塩蔵魚卵(たらこ、いくらなど)や塩辛などをほとんど毎日食べる人は、ほとんど食べない人に比べて胃がん発症リスクが2~3倍増加したそうです。
また02年には、胃がんと野菜摂取量の関連を調査した結果も発表されています。
40~59歳の男女約4万人を対象に、10年間追跡調査が行われました。
その結果、野菜や果物をほとんど食べない人を基準にすると、週一からほとんど毎日食べている人は胃がん発生率が3割ほど低かったのです。
胃がんリスクを低下させた野菜の成分としては、
ビタミンC、カロテノイド、フラボノイド、葉酸、植物性エストロゲン、イソチオシアネート、食物繊維
などの働きが考えられています。
新鮮や野菜を果物を毎日食べることは、がん予防につながると言えそうです。
厚生労働省による日本人の食事摂取基準では、野菜であれば1日に350gから400g、果物であれば皮を除いた量で150gから200gを摂取するよう推奨しています。
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胃のピロリ菌除去治療について 保険や胃食道逆流症など
ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍の原因になるとして広く知られるようになりました。
日本では中年以降の人の約80%がピロリ菌に感染していると言われています。
日本消化器学会によると、ピロリ菌は胃がん・胃潰瘍だけでなく食道炎、慢性胃炎、大腸がんの発病にも関連しているそうです。
これらの疾病を防ぐ目的で、胃からピロリ菌を除去してしまうピロリ菌除去治療を行う場合があります。
ピロリ菌除去治療を行う際、保険が適用されるのは胃潰瘍・十二指腸潰瘍と診断された時だけ(08年5月現在)です。
胃がんや胃炎などの治療・予防目的で行う場合は治療費を全額負担しなくてはいけません。
また、ピロリ菌除去手術を受けるとおよそ10%の人が胃食道逆流症を発症するといわれています。
これは胃液が食道に逆流し、食道の胃粘膜を刺激する症状です。
胸やけやノドの痛み、物を飲み込む際に何かひっかかるような不快感を感じるようになります。
胃食道逆流症は長くても数ヶ月で治まります。
胃食道逆流症を防ぐにはアルコールを控える、食後すぐ横にならない、暴飲暴食をしない、といったことが大事です。
ごくまれにですが、この胃食道逆流症が進行すると腺がんを引き起こすことがあります。
しかしこれほど進行する確率は非常に少ないので、胃潰瘍の際にはピロリ菌除菌を勧められることが多いようです。
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ピロリ菌の意外な働き?
現代ではピロリ菌は何かと悪者視されているようです。
実際にピロリ菌は胃がんや胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こすことがわかっっており、人間の体に悪さをする存在であることは間違いありません。
そのためピロリ菌を胃から完全除菌するケースもあるようですが、胃からピロリ菌を完全に除去してしまうと、副作用として逆流性胃炎を発症することがあるようです。
逆流性胃炎とは胃酸が食道に逆流して起きるもので、胃の酸に食道の内壁が荒らされてしまいます。
胸焼けや胃もたれ、食べ物がつかえる感じなどの症状が出ます。
食道壁が胃壁と同じような構造になって、そこからガンが発症したケースもあるとか。
つまりピロリ菌は悪さだけでなく、胃壁をやわらげ、胃酸が食道に逆流するのを防ぐ働きもすると考えられるのです。
除菌しないほうが病気は少ないというデータも、広島県立病院の研究グループが明らかにしています。
ピロリ菌は除菌してしまうより、活動を抑える方が良いようです。
最近はピロリ菌の活動を抑制するヨーグルトも発売されていますし、緑茶やココアといった飲料はピロリ菌を抑える効果が高いことが知られています。
蜂蜜の一種であるマヌカハニーもピロリ菌駆除作用を持っています。
これらの食品を継続して食べたとしてもピロリ菌が完全になくなることはありません。
ちなみにピロリ菌はイヌ、ネコ、サル、ブタの胃にも生息しているそうです。
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胃がんの内視鏡治療と開腹手術の違い およその費用や入院日数など
胃がんは早期に発見されれば内視鏡(胃カメラ)による治療が可能で、開腹する必要はありません。
しかし発見が遅れ、リンパ節などにがんが広がっている場合は切除を伴う開腹手術をする場合があります。
内視鏡治療と開腹手術では費用にも当然違いがあります。
胃がんを開腹手術した場合、検査費、入院費、薬代などを含めるとおよそ130~150万円かかるようです。
3割の自己負担で50万円弱、といったところでしょうか。
対して内視鏡治療ではこの三分の一から五分の一くらいです。
入院日数も開腹手術では10日~14日間ですが、内視鏡治療では5日~1週間と短くなります。
内視鏡治療の方が体への負担も格段に軽くなります。
胃がんは自覚症状が少ないことが多いようです。
胃もたれや食欲不振といった症状が出ますが、これらは意外と「よくあること」なのであまり深刻に考えないまま癌が進行してしまうこともあります。
食生活に変化が無いにもかかわらず体重が減るのも要注意です。
「痩せた~!」と喜ぶよりも胃がんを心配するべきです。
家族に胃がんの人がいる、胃痛が頻繁にある、タバコを吸うといったことが該当するなら、胃がんを発症する可能性が高くなります。
また日頃からストレスの多い生活をしていると胃がんの危険度が上がります。
胃がんも早期発見が非常に大切です。
定期健診を欠かさないようにしましょう。
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胃潰瘍の民間療法や改善のための生活習慣
胃潰瘍の民間療法では、ジャガイモを勧めています。
ジャガイモに豊富に含まれているビタミンCが胃粘膜を保護してくれるからです。
またジャガイモのビタミンCはでんぷん質で保護されているので壊れにくいのです。
生のまますりおろして汁を飲むか、フライパンで焼いて食べても良いでしょう。
胃潰瘍の改善・予防で心がけるべきこととしては、次のようなものが挙げられます。
・お酒の飲みすぎをやめる。
・食事は規則的に食べる。
・食事には時間をかける。早食いはだめ。
・間食や睡眠前の食事は胃酸の分泌を増やすので厳禁。
胃潰瘍は
「胃に穴が開いて激しい痛みと共に出血して、下血や場合によっては吐血もある」
といったイメージがありますが、実際には症状が全く無いことも非常に多いようです。
こうした胃潰瘍は検診の際に偶然発見されることがあります。
胃がんは一般に自覚症状が非常に少ない病気ですが、胃潰瘍が胃がんの兆候として表れることがあります。
しかし内視鏡検査では潰瘍が胃がんによるものかどうかは見逃してしまうことがあります。
胃の組織を調べる生検を行うと癌かどうかがわかるので、気になるときは生検も受けておくと安心です。
食前に腹痛があると十二指腸潰瘍で、食後に腹痛がひどくなる場合は胃潰瘍であることが多いと考えられます。
ピロリ菌は胃潰瘍を引き起こすとして知られています。
ピロリ菌を胃から除去すると潰瘍の発生が抑えられるのは確かですが、ピロリ菌を除去したことによる副作用も確認されているので注意が必要です。
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食塩摂取量と胃がんの関係
健康食として世界中に知られている和食ですが、食塩摂取量が多くなりがちなのが注意点です。
塩分の多い食事を続けていると胃がんになりやすいことがわかっています。
日本は世界でも突出して胃がんが多く、同様に食塩摂取量の多いチリも胃がんの多い国です。
一日あたりの食塩摂取量13gの人が、3g少なくして10gにすると、胃がんの死亡率も3分の2に減るというシミュレーションがあります。
ところで、食塩摂取量が増えるとなぜ胃がんにかかりやすくなるのでしょうか?
疫学研究によると、高塩分食品を食べる人ほどピロリ菌の感染率が高いことがわかっています。
胃粘膜が塩分で破壊され(塩をかけられたなめくじが溶けるのと似たイメージ)ピロリ菌の持続感染や慢性炎症が起きやすくなるのです。
あれこれ健康情報に接していると、「食習慣としてはこれが最強じゃないか?」という理想像みたいなものが見えてきます。
私としては、この記事を書いている時点で最強だと思う食習慣は
「一昔前の日本の食習慣から、塩分を控えめにしてたんぱく質をプラスしたもの」
ではないかと考えています。
最近の日本の食習慣では脂肪分がちょっと多すぎる印象があるので一昔前の献立をメインにし、塩分を控えめにします。
和食にはご飯という非常に優秀な炭水化物源があります。
ご飯には塩分が非常によく合うので炭水化物と塩分の摂取量が増える傾向にあります。
そこで塩分を摂り過ぎないように注意し、たんぱく質を不足しないように補ってあげるわけです。
たんぱく質を十分に補給できていれば脳卒中の予防にも役立ちます。
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フコイダンの胃への効果
海藻類(昆布、ワカメ、モズクなど)のネバネバ成分で話題になっているフコイダンは、胃もたれや胸やけなど胃の不定愁訴に効果があるといわれています。
(フコイダンは上記のような海藻類だけでなく、ナマコなどの動物からも発見されているそうです)
フコイダンを摂取すると胃の中に入っているものの排出が、摂取しない場合より約二倍早くなるという調査結果があります。フコイダンは胃の排出機能を活発にするのです。
またフコイダンにはピロリ菌が胃壁に付着するのを防ぐ効果があります。
フコイダンがピロリ菌をとりこんで、ピロリ菌の排出を助けてくれるのだとか。
ちなみに、私が非常に気に入っている食品であるココアにも、とても強いピロリ菌抑制作用があります。
ココアほどのピロリ菌抑制作用は、他の嗜好飲料(コーヒーや紅茶など)にはありません。
市販されているもずく酢1パックにはフコイダンが15-25g含まれているので、これだけで一日に必要なフコイダン量24gをほぼカパーできます。
フコイダンには「がん抑制作用」「肝機能改善」「アレルギー抑制作用」など様々な効果が宣伝されていますが、いずれも人間に有効であると結論付けられたものではなく、科学的な根拠は示されていません。
フコイダンを使った健康食品等は多種販売されおり、それらを試してみるのは全く問題ありませんが、フコイダンに過度に期待するのはやめるべきです。
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胃潰瘍に良い効果のある食べ物や食事での注意
胃潰瘍に良いと昔から言われている食材に、ジャガイモがあります。
ジャガイモはビタミンCが豊富で、そのビタミンCがでんぷん質で保護されているため壊れにくいのです。
このビタミンCが胃の粘膜を保護してくれます。
よくあるジャガイモ料理のほか、細かく切って、フライパンで焼いて食べるのも手軽ながら良いようです。
胃潰瘍になったら、食事は規則的に、ゆっくり食べるのが大事です。
間食や睡眠前の食事は胃酸の分泌を促進するので絶対に禁物です。
食事は消化の良いものが基本で、過度の脂肪分、塩分、糖分は控えましょう。
胃潰瘍には牛乳を勧められることが多いようですが、牛乳の脂肪分がかえって胃に負担になるケースもあるようです。
医師から牛乳を飲むよう勧められても、体に合わない場合があることは頭に入れておくべきではないでしょうか。
胃潰瘍になるとピロリ菌をいかに抑えるかが非常に大切になってきます。
最近はピロリ菌を抑制する効果があるヨーグルトなども発売されているので好みで使用すると良いでしょう。
ピロリ菌抑制といえば、私個人的にはココアもおすすめです。
ココアのピロリ菌殺菌作用は非常に強力で、ココアに含まれている「カカオFFA」という成分がピロリ菌に直接ダメージを与えるのだとか。
こういった効果は他の飲料(コーヒーや紅茶、緑茶など)には期待できません。
ココアだけの特性と言えます。
ココアは私もほぼ毎日欠かさず飲んでます。
こうした効果を得るには、ココアを特に大量に、あるいは濃くして飲む必要なども無く、普通に飲めばいいのもうれしいところです。
(ココアはカロリーが高いので飲みすぎには注意しましょう)
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胃がんの進行のしかた
胃がんは胃壁の一番上のほうから発生し、だんだん下へと症状が進行していきます。
下へと進行するにつれて他の臓器やリンパ節に転移しやすくなります。
プロ野球ホークスの王監督も胃がんの手術を行っています。
王監督の腫瘍の大きさは約5cmで、胃の食道側入り口の約1.5cm下から胃の中部にかけて広がっていました。
腫瘍の一部は胃の粘膜下層まで達していましたが、早期がんと診断されています。
40歳以上の数百人に一人の割合で胃か食道にがんがあるといわれています。
いずれのがんも初期には自覚症状が無いので、40歳以上の人は定期健診を必ず受けるようにしましょう。
胃がんになりやすいかどうかをチェックするには次のような項目があります。
・親戚・家族に胃がんの人がいる
・喫煙習慣がある
・塩辛いものをよく食べる
・日常生活でストレスが多い
・胃の検査でピロリ菌がいるといわれたことがある
胃がんは早期に発見し治療を施せばほぼ全てといいほど完治します。
王監督も早期に発見され、手術で治療を施されてからはプロ野球監督としての激務をこなしています。
ただ、胃がんは発症しても自覚症状が非常に少ないのがやっかいなところです。
また、胃がんの一種のスキルスは転移が早いので危険です。
上のチェック項目にいくつかあてはまる場合は特に定期検診をすすんで受けるようにしましょう。
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内視鏡検査でも胃がんを見逃す?
胃がんの早期発見手段として大変有効な内視鏡検査ですが、意外とガンの兆候を見落とすことも多いのです。
つまり、ある年に内視鏡検査を受け、胃がんと診断されなかったにもかかわらず、翌年にはいきなり胃がんと診断される、といった場合もあるということです。
このように内視鏡検査で胃がんを見落とす確率は20%以上もあると言われています。
調査によっては「40%以上見逃している」なんて報告も・・・。
60歳以上で胃潰瘍がある人は見逃される確率が高いそうです。
この条件にあてはまる場合、一度検査を受けて胃がんが発見されなくとも半年後にもう一度受けておくと安心です。
一般に胃がんは初期症状がほとんどありません。
がんがかなり進行しないと自覚症状が出ないわけですが、その自覚症状も
胃の不快感、吐き気、食欲不振、膨満感、体重減少
といったもので、健康でも日頃いくらでもありがちな症状です。
そのためあまり深刻に考えられることが無く、さらに対処が遅れてしまうのです。
とくに女性が胃がんになった場合、体重減少を「良いこと」ととらえることも多いため、「胃がんの検診に行くべきかも」という発想はほとんど起きません。
しかし実際には、食生活を変えた、あるいは新たに運動を始めたといった変化が無いのに体重が減っている場合は要注意なのです。
こうした理由からも、定期的な胃がんの検査は非常に重要と言えるでしょう。
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